chanchi「一番わたしになれるとき」(No.002)

Dance

今もダンスに情熱を持ち続けているダンサーが、なぜダンスを始めて、なぜ今も続けているのか。そんなシンプルかつ奥の深い質問をぶつけるべく、今も進化し続けるヒップホッパー、chanchi のダンスへの熱意の源泉と、オフタイムの過ごし方をお聞きしてきました。

取材日:2022年7月2日

表現としてのダンス

Ume:chanchi がダンスを始めたきっかけは?

ダンサーネーム:chanchi
1989年、神奈川県生まれ。自他ともに認める恥ずかしがり屋の照れ屋さんでありながら、持ち前の長身とフィジカルを最大限に活かした、ドープな踊りが特徴的。音に入り込んだような雰囲気で踊る、超実力派ヒップホッパー。
金融機関で融資業務に従事し、みんなの夢を叶えるサポートをしている。

chanchi:中学校の授業で創作ダンスの時間があって。炎とか水とか祭りとか、テーマを決めて踊るやつです。もう純粋に楽しかったです。思春期の頃っていうこともあって、周りには恥ずかしがってる子とかもいたんですけど、わたしはほんと、楽しかったです。一生懸命踊っていたら、選抜メンバーに選ばれて発表会に出ました。

もう、ダンスが好きになっていました。

今でもその時のこと、はっきりと覚えてます。

あと、友達と一緒にSMAPのShakeを自分たちで振付して踊ったりしてました。これも、楽しかったですね。

Ume:きっかけは創作ダンスだったんだ。それからそれから?

chanchi:高校では迷わずダンス部に入りました。(謎の?)ヒップホップを毎日練習してました。自分で振り作りもするようになって、文化祭で踊ったり、神奈川県の大会にも出場しました。一番好きだったのは、映画の『Catch me if you can』をテーマにした泥棒と警官が出てくるショーケースです。もちろんストリートダンスですよ。衣装も自分達で作って、というか練習より衣装作りの時間が多かったかもしれませんが、楽しかったですね。

文化祭の引退セレモニーでは、自作のドレスを着て伝統のコーラスラインもやったり、野球の応援でチアもやったりと楽しい高校ダンスライフでした。

Ume:やっぱりテーマ設定があって、それになりきって踊るのが好きなんだね。そして高校卒業して、大学、だよね?ちょっとそれるけど専攻は何学科だったの?

chanchi:表現するということを知りたくて、映像身体学科を選びました。文字通りですが、映像と身体を学ぶ学科です。映像の方では、映画の撮り方によって与える印象を考察したり議論したり、あとCMを作ったりしました。身体の方では、ダンス(コンテンポラリー)のことを学びました。勅使河原三郎さんというコンテンポラリーの先生の「人よりゆっくり歩く」という授業がとても印象的でした。

Ume:人よりゆっくり歩くって、それをみんなでやるんでしょ。そこにも学びを感じられるちゃんちーの感性がすごいね。当然?ダンスサークルに入ったんでしょ?確か、H氏と同じサークルだよね?

chanchi:そうですね!H氏の代が作ったサークルですよ!(サークル名:JG(時間厳守))最初、ヒップホップの見学へ行ったのですが、ヒップホップの人たちがなんか怖くてひよっちゃって。。。そしたらポップの人がめっちゃ優しかったので、ポップを始めることにしました。半年くらいポップの地道な練習(ジミ練)をずっとやって、ジミ練の面白さを知りました。

でもやっぱり半年くらいで、振りや曲のかっこよさに惹かれてJazz HipHopやヒップホップの方へ移って行きました。あの時は、クリスブラウンとかNe-YoとかのR&Bがめちゃ流行ってましたしね。でも今でもポップのダンスも曲も好きです。

大学ではダンスしかやってないってくらいダンスしてました。

Ume:色んな状況で、そこでちゃんと何かを得る。ちゃんちーってポジティブだよね。

chanchi:そうですねー。でも大学3年生の時、サークルの運営やジャンルリーダーを担うようになって、無我夢中にいろんなことにチャレンジできて、めちゃくちゃ楽しかったけど、大変な部分もたくさんあって。そのときに「私にとってダンスってなんだっけ?」と考え直すことがあったんです。なので卒業後、すぐに社会人サークルとかを探したりしてなかったんですよ。

[Column:What she like]
大学の時もテーマありのダンスが得意だったChanchi氏。
『テーマ:不思議の国のアリス』では青虫役を担い、青虫になりきって振り付けを踊ったらしい。

転機

Ume:でも今では音浜クラブに入ってたり、その他のサークルにも絡んでいっているよね?それから何かあったの?

chanchi:KENTOさんのダンスバトル動画を見た時、KENTOさんがほんっとに楽しそうに踊ってて、その時まで考えていたことが吹っ飛んで、KENTOさんのように楽しく踊りたい、そして見る人を魅了したいって思うようになりました。その直後、横浜のスタジオ(ZEAL)でKENTOさんのレッスンに通い始めました。KENTOさんは、踊りだけではなく、レッスン後の雑談の中で経験談とかダンス文化も教えてくれるめちゃめちゃ尊敬するダンサーです。これをきっかけに「楽しく踊って見る人を魅了」することが目標になりました。

Ume:その時の動画は?Youtubeだよね?

chanchi:それがもう見つからなくて(泣)でもKENTOさんのおすすめ動画はこちらです。

セッションバトル。左側の紺色のキャップの方がKENTOさん。

chanchi:それからH氏との再会をきっかけに、社会人ダンスサークル(音浜)に行くようになって、みんなで踊ることの楽しさにハマり、Chomosta?!(チョモスタ)、Tribe、その他発表会などに参加してきました。だいぶ、時間は空いてしまいましたが、最近またKENTOさんのレッスンに行くようになってます。

chanchiが所属しているダンスチーム「Chomosta?!」2014年結成。数々のイベントで人気を博していた。(真ん中がchanchi、一番左がH氏)

Ume:ちなみに、好きなダンサーは?

chanchi:Smokey Joe’s Cafeっていうチームが好きす。女子で強めのヒップホップが好きです。もちろんKENTOさんもです。

[Column:表現者の裏表]
このようにダンスという仮面を被せれば、音に乗り、音にまみれ、ありのままに踊りまくるちゃんちーなのだが、静止画を撮られる時には「ザ、恥ずかしがり屋さん」なのだ。
目線やポーズなどを、逐一カメラマンとUmeからお願いし撮っていたことは、ここだけの話にしよう。

この先もずっと

Ume:最近またKENTOさんのレッスンに行くようになったのはどうして?

chanchi:社会人ダンスサークルでの楽しさには満足していたのですが、楽しさに加えて成長や刺激を受けることがダンスのモチベーションになってきたんです。いろんな世界を見て、試行錯誤して、何かを発見することが大好きなんです。

Ume:試行錯誤ができる人はいると思うけど、それ自体が好きって、すごい。

chanchi:中学校の時の授業ではあまり考えてなかったですけど、最近だと、テーマからイメージを膨らませて、体の動きで具体化する。感じて、考えて、やってみるの繰り返し作業が好きですね。

例えば、水だったら「流れる」「溜まる」「清らか」「涼しい」「海」「川」。。。とか。そこから体での表現にしていく。飽きないように起承転結を入れたり、もちろん音楽選びも重要。

小さい時から控えめな方だったんですけど、ダンスで表現できることが楽しくて好きになったんだと思います。

ダンスは自分が得意な表現方法で、わたし自身なんです。

Ume:ちゃんちーがいろんな経験をポジティブに変えていけるのは、そういう気持ちがあるからなんだね。ちゃんちーはこれからどうなっていくのかな?

chanchi:ダンスをずっとつづけていきたいと思っています。そのために筋トレとか、体にあった踊り方の練習(自主練)を継続しています。ナンバーとかショーケースとか、チャンスを掴むために、最高な状態でパフォーマンスできるように、成長しておきたいんです。あと、できることが増えていた方が人生が楽しいと思うんです。私にとって、今ダンスの可能性を広げていくことで、未来が楽しくなるって思うんです。

Ume:めちゃくちゃポジティブ!!いいね!!

chanchi:ダンスは一番(最も)私になれるものなので、以前の自分を超えて、最高の瞬間を更新して、人生の一番楽しいが今だった。ってしたいんです。

私はおばあちゃんになってもダンスしてますよ(笑)

現在も精力的に活動しているチーム「Gorilla♀」
[Column:Life style]

Ume:生活の上で大事にしているってことある?

Chanchi:毎日をご機嫌に過ごすことを大事にして、リフレッシュしたりリラックスする時間を意識的に作るようにしています。Youtubeで見るのは、ダンス、ネコ、大食い、そして最近はエガちゃんねるです。笑 あとは年に一回山登り行きます、最近では御嶽山とか大山とか。日常的には、よく寝て、あとできるだけ毎日セルフマッサージしてます。

Ume:オンとオフを作るの大事だよね。でもさすが、体にいいことしてるね。

Chanchi:甘いものとかも好きですよ。頑張った時、ちょっとイラついた時、食べます。最近では「コメダのコーヒーフロート」にはまっています。スーパーに売っているので是非。

Ume:逆に嫌いなものは?

Chanchi:お酒が入ったチョコです。
水と戯れるchanchi氏
編集後記:
彼女の話を聞き、改めて「ダンスは表現」であることを認識した。ダンスは言葉を発しない我々の表現であり、その一つ一つに意味があるのだとすると、これから出会うさまざまなダンスに興味を抱かずにはいられない。改めてchanchi氏に感謝を伝えいたい。
そして、今回もCanCam氏が同行してくれた。暑い中、激写ありがとう。
スパイダーマンもありがとう。(挨拶したら、側転してくれました)
chanchiおすすめの甘味:コメダ珈琲店監修のコーヒーフロート

「コメダ珈琲店」監修!デザートアイス 「フローズンコーヒーフロート」 3月28日(月)より新発売! | 2022年 | ニュースリリース | 森永製菓
chanchiのイベント出場情報
・2022年9月4日   喜楽cafe    Gorilla♀にて出演  (イベント詳細)
・2022年9月23日  CROSS ROAD  Gorilla♀にて出演 (イベント詳細

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