KAZUKI「人とのつながり、自分の居場所」(No.003)

Dance

今もダンスに情熱を持ち続けているダンサーが、なぜダンスを始めて、どのように続けてきたのか。そんなシンプルかつ奥の深い質問をぶつけるべく、子供から大人まで幅広い世代を対象にダンスを続けるKAZUKIに、今までの歴史とダンスへの想いをお聞きしてきました。

取材日:2022年7月23日

ダンスが上手くなりたい

Ume:KAZUKIのダンス歴は断片的に聞いたことがあったんだけど、始めたきっかけっていつ頃?

藤井 一幹(ふじい・かずき)
ダンサーネーム:KAZUKI
1983年、青森県黒石市生まれ。ヒップホップユニットMARK DEEPのリーダーとして横浜市を中心に活動をしつつ、キッズダンス教室も運営している。ノリ、シルエットどちらも洗練されており、全身でダイナミックに踊るミドルヒップホッパー。一方、某メーカーで新規事業開発を担っており明日の日本を支えている。一児の父でもある。

KAZUKI:中学校ですねー。創作ダンスの授業の中にストリートダンスのパートが少しあって、そのパート踊るように頼まれたんすよ。それで「えー」とかいいながら踊ってました。シフトとかしましたよ。

ストリートダンス面白いなーって思ってました。

高校でバスケ部だったんですけど、バスケ部の先輩がストリートダンスもやってたんです。そのチームがめっちゃかっこよくて、ちょっと雰囲気怖かったんですけどお願いして教えてもらったりしました。

その時ですね「ストリートダンスがめっちゃかっこいい」って思ったのは。

それから友達とダンス同好会作って、ビデオの完コピして文化祭で踊ったりしてました。

Ume:確かにダンス上手い人たちってなんか怖かったよね、昔。確かブレイキン踊ってたんだよね?

KAZUKI:そうですそうです。同好会の友達と練習してた時に、ブレイクダンスをやっている社会人チームと知り合うことができて、その人たちに教えてもらいました。

Ume:高校の時点でかなりダンス濃度が高い。高校卒業した後は?

KAZUKI:大学行ったらダンスしようって決めてたんです。だから、大学進学の時は合格した大学にダンスサークルあるってわかって即決しました(笑)

最初はブレイクダンスしてたんですけど、イベントに出れる人数がいなくて、そしたらロックチームが人数たくさんいて、イベント活動も盛んで楽しそうだったんですよ!それで大学はほぼロックダンスしてました(笑)

Ume:そうだったんだ。でも今のKAZUKIといえばヒップホップじゃない?ヒップホップはいつから始めたの?

KAZUKI:元々ヒップホップの音楽とかファッションが好きだったので興味はずっとあったんです。

それで当時LOCKIN’ONっていうチームでも特にakihic☆彡さんがめちゃかっこよかったので、大学4年の時にakihic☆彡さんのレッスンに週4で行ってました。スタジオのレッスン行ったのはその時が初めてですね。そのとき、akihic☆彡さんはロックレッスンとヒップホップレッスンの両方をやっていて、「akihic☆彡さんになりたい」っていう気持ちで踊ってました。

その時からですね、ヒップホップ始めたのは。

Ume:段々ダンス熱が上がってきてるね。社会人になってからは?

KAZUKI:入社直後は少しお休みしてましたけど、すぐ再開しました。akihic☆彡さんのレッスンで知り合った友達とヒップホップしてました。

それから、社会人3年目の時に滋賀に転勤がきっかけで、そこから4年間めちゃくちゃダンスしてました。転勤したての時は友達もいないので、とりあえず手当たり次第ヒップホップのレッスン行ったんです。そこでインストラクターの人たちと友達になって、一緒にクラブに行ったりしてました。

地元(滋賀)でダンスをする環境もほしくてダンスサークルを作りました。自分がダンス上手くなりたい、っていう気持ちで作ったサークルだったのでその気持ちでダンスしてる人が集まってきて。多い時は80人くらいいたかな。

「プロより上手いサラリーマン」を目標に毎日練習していました。

毎週末のようにイベントに出ていて、生活の中心にダンスがありました。今でも自分のダンス人生(ダンス時間)の8割以上は「滋賀京都時代」の4年間にあったと思っています。

この時期に今も尊敬するsucreamgoodmanのDYさんにも出会って、たくさんのものをもらいました。

[Column:sucreamgoodmanのDYさん]
KAZUKIが今も尊敬するDYさん。言わずと知れたヒップホッパー。
振りではなくてノリを教えてくれ、曲の成り立ちを語り、レコード店や洋服店へ連れてってくれたりと、ヒップホッパーとして成長するきかっけをくれたDYさんのマインドやヒップホップカルチャーは今もKAZUKIの中に色濃く残り、彼のダンススタイルの基礎になっている。
DYさんの話なら一晩中でもできるという彼の言葉に最高のリスペクトを感じた。
後攻で踊っているのがDYさん

活動休止から再開まで

Ume:滋賀京都時代がめちゃくちゃ濃い、、、それからこっち(東京)に戻ってきて、やっぱバリバリ続けてたの?

KAZUKI:これまで作った仲間や人との繋がりを継続するのは難しい、こっちに帰ってくるタイミングでダンスをやりまくるのは、ダンスに打ち込むのは、一旦終了かなと思いました。

東京に戻ってきてからは仕事が忙しくなったり、子供が生まれたり、ライフステージが変わっていく中でダンスの時間は少なくなっていきましたし、ダンスはもうここまでだな。って思ってました。

でもそれでもすぐはやめられなくって、1ヶ月に1回はバトルに出たりしてたんですけど、練習もせずに出るので勝てなくて、みたいなのを繰り返してました。(勝てるわけないですよね)

そうしてダンスは休止状態になりました。だいたい、30歳から33歳の間いくらいですかね。

Ume:でも、またダンス再開してるよね。なにかきっかけがあったの?

KAZUKI:色々あったと思うんですが、ダンスを楽しみたいっていう気持ちがあって、自分の時間ができるようになって何かしようって思った時に、やっぱりダンスだったんです。子供が大きくなってきて、自分が踊ってる姿を見せたいと思いましたし、大学の同期の友達(O氏)のFacebookにイベントに出てる投稿を見たこともきっかけの一つとなっています。

でも、今度は楽しむダンスをしようって、再開しました。「誰かに評価されるダンス」よりも「自分が楽しく踊れるダンス」に軸に置き換えて。なので、以前とは全く違ったモチベーションで今ダンスをしています。自分の中では、第2ステージっていう感じがありますね。

今は誰かに教えることの方が多くなってますし、教えている人の成長が嬉しいです。自分で主催して子供に教えたりもしてます。試行錯誤して教えるのが楽しいです。

[Column:Back Dancer]
実は大学4年の時にインディーズのヒップホップアーティストの専属のバックダンサーをしていたということ。
アーティストがメジャーデビューする時に、バックダンサーではなくアーティストのユニットとして活動するというチャンスもあったらしいが、KAZUKIは企業へ就職する道を選んだ。
もしかすると、◯XILEの一員になっていたかもしれない。。。が、現在のKAZUKIは誰かのためのダンスより自分のためのダンスを踊ることに楽しさと喜びを感じている。

ずっと大事にしてきたこと

Ume:滋賀京都時代の活動や、今もそうなんだけど、そのバイタリティの源泉はどこにあるの?

KAZUKI:ひまが苦手なんですよ。大学の時なんかは金曜日に友達に片っ端から連絡して週末の予定入れたりしてました(笑)それに滋賀に行ったときも、土日暇だったからヒップホップのレッスンを全部まわりましたし。

Ume:なるほど。暇きっかけだけど、自分で環境作りに行ってるよね。それって結構すごいことだと思う。

KAZUKI:そうですねー。今、気づいたことなんですけど、ダンスを始めてから今まで、変わらない動機があることに気づきました。

人と繋がるためにダンスしてるんだと思います。

滋賀京都時代もイントラの友達と同じステージに立っていくために、必死でダンスに打ち込むことができました。今も自分が良いと思っていることを伝えたくて練習会を開いてますけど、それも来てくれる人がいるから伝えることができて、だからダンスを楽しいって思えるんです。

それに今とても感謝しています。

これからも、練習会に来てくれるみんなのために今まで得たものを楽しく伝えていきたいです。

滋賀京都時代のKAZUKIナンバー
[Column:KAZUKIの癒しの時間]

KAZUKIの癒しの時間

Ume:ところでKAZUKIのオフタイムっていつ、どんな時?

KAZUKI:子供との時間ですかね。もちろん優先順位が一番上なのは子供なんですけど、自分がそうしたいと思っていますし、自分にとっての癒しの時間になっています。寝る時間になって息子がクラブ活動後でテンションMAXで話してる時はさすがに、もう寝てくれって思う時とかはありますけど(笑)

Ume:それはめちゃくちゃいい時間になってるね。あと他の癒しは?

KAZUKI:スイーツが好きですね。家族一致で好きなのが、抹茶です。自分と奥さんはもともと京都に居たのものあって抹茶スイーツ好きだったんですけど、多分息子は緑が好きだったので、満場一致で抹茶です。

Ume:色から好きになるってあるんね(笑)

KAZUKI:YAMARIっていう最近横浜にできたお店、めっちゃおすすめです!

Ume:アザース!
編集後記:
今回の同じ世代のKAZUKIへの取材は今までの2人とはまた違った思いで臨んだ。
KAZUKIとは踊るジャンルが違えどダンスへの考え方が一致することが多く、でも自分にはないストイックな部分があって尊敬していたので、今回の取材でその一端に触れた気がした。
きっと彼は自分から動いて作った「人とのつながり」を本当に大事にすることができる愛情の深い人なんだと思う。
きっとそんな思いが彼のダンスにも表現されているのだと思うと、これからの彼の活躍を期待せずにはいられない。また、自分自身もKAZUKIとのダンスライフを楽しみたいと思った。

最後になるが、回を増すごとに技術力を上げてくるCanCam氏、今回も熱い撮影、ありがとうございました。
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